岩波文庫2011年12月の新刊

12月16日発売の岩波文庫12月の新刊は以下の4点です。

マーカイム・壜の小鬼 他5篇 (岩波文庫)
スティーヴンソン
岩波書店
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■マーカイム・壜の小鬼 他5篇(スティーヴンソン/高松雄一,高松禎子訳)
『宝島』で知られる作家スティーヴンソン(1850‐1894)。詩人のヴィヨンを主人公にした最初の短篇「その夜の宿から」、「水車屋のウイル」、そして南海を舞台にした晩年の摩訶不思議な話「壜の小鬼」と「声たちの島」まで、寓話、ユーモア物、奇譚など、散文の文体を徹底的に追求した作家が織り成す多彩な短篇7篇を精選。

山川登美子歌集 (岩波文庫)
山川 登美子
岩波書店
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■山川登美子歌集(今野寿美編)
与謝野鉄幹に見いだされた山川登美子(1879‐1909)は、鉄幹に寄せる思慕の強さや鳳晶子(与謝野晶子)との交流が作歌の意欲に結びつき、創刊直後の「明星」詩上で活躍した。29歳の若さで早世しながらも、喪ったものへの哀惜を主題となし得た点で抜きんでた女流であった彼女の全作品から、生前未発表の歌をふくめて859首を収録した。

ニコライの日記(下)――ロシア人宣教師が生きた明治日本 (岩波文庫)
ニコライ・カサートキン
岩波書店
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■ニコライの日記――ロシア人宣教師が生きた明治日本(下)(中村健之介編訳)
「わたしはロシアに仕える者ではない。キリストに仕える者だ。」ついに日露開戦、ニコライは周囲の反対をおして日本に残ると決意する―全国の信徒たち、ロシア人捕虜たちのために。愛情と理想をもって激動の明治を日本人とともに生きた魂の記録。

日本洋画の曙光 (岩波文庫)
平福 百穂
岩波書店
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■日本洋画の曙光(平福百穂)
司馬江漢に先立つ日本初の本格的な洋風画である秋田蘭画を初めて評価した日本画家・百穂による貴重な文献。平賀源内に手ほどきを受けた秋田藩士・小田野直武や藩主・佐竹曙山らの試みはわずかの期間で終わるが、その輝きは近代を告げる閃光だった。元本は1930年に岩波より300部刊行。カラー図版多数収録。