講談社文庫の新刊「バ・イ・ク」(柳家小三治)を読みました。各地で落語会を開きながらツーリングを楽しむ落語家バイク集団「転倒蟲」の記録。
ベテラン,若手,オカミサンたちまで巻き込んでの面白可笑しい珍道中の裏にある小三治師匠のバイクへの情熱と真摯な態度に感心。何ごとも前向きな方なんですね。もちろん,今だから笑えるけど,仲間が事故で吹っ飛び九死に一生を得る・・・といったハプニングもあります。
何でも直ぐに文庫化されるご時世ですが,本書は「落語仲間泣き笑い行状記」を21年ぶりに大幅改訂したもの。師匠自身は病気のため,最近はバイクに乗っていないとのことでさぞかし無念でしょう。