写真の歴史入門 第1部「誕生」

とんぼの本 写真の歴史入門 第1部「誕生」新たな視覚のはじまりきょうは新橋駅前で「古書の日」の即売会が開催される予定でしたが,大雨で残念。
新潮社「写真の歴史入門 第1部「誕生」新たな視覚のはじまり」(東京都写真美術館)を読む。
東京都写真美術館蔵品による写真の歴史書第一弾。1839年フランス人ダゲールにより発明された写真の技術。それが遠く幕末の日本にまで,驚くばかりの速さで伝播されたことを考えても,当時の社会にどれだけ大きなインパクトを与えたのかがわかる。
本書は,開館10周年を迎える東京都写真美術館の特別企画展「写真はものの見方をどのように変えてきたか」と連動して企画されたもので,4冊のシリーズとなる予定。その第1部は,写真の誕生から,ダイレクトプロセス,ネガ・ポジプロセスの発明,当時の日本が写真を通じてどのように世界に知られていったか,などを解説。
あくまで概説であり,新しい知見というのはないのだが,実際に開催中の企画展に行って読めば楽しそうだ。