引き続き,新潮社の新刊「写真の歴史入門-第2部「創造」モダンエイジの開幕」(東京都写真美術館)を読む。
本書の帯には,「写真は芸術なのか」大書されているが,写真の芸術性に関する問題は,写真が登場してまだ十数年しか経っていない1850年代初頭から議論されていたそうだ。
本書では,「芸術性」をテーマに,第一章「創造 絵画との出会いと別離」では,ピクトリアリズム,自然主義とリンクト・リング,フォト・セセッションを,第二章「回帰 写真の眼」では,ストレート・フォト,バウハウスからシュルレアリスムまでを取り上げている。
東京都写真美術館の収蔵作品として,アジェ,マン・レイなどのほか,日本の作家も数多く掲載されており楽しめたが,やはりこれも企画展を見てから・・・といったところか。