岩波文庫の新刊「食道楽(上)」(村井弦斎)は,とにかく面白い。
料理上手なお登和嬢が,食材,調理法の蘊蓄を傾けつつ,和洋中600余りの料理を作る。そこに彼女に惚れた大食の独身男大原や,その許嫁,友人たちも絡みつつ,当時の衛生状態を考慮した啓蒙的な話題を織り込みながら,楽しくためになる明治のグルメ小説となっている。本書は明治36年「報知新聞」連載され大ベストセラーとなったとのこと。
私の出身地,平塚市は,食い道楽の印税で広大な土地を買い,菜園や鶏舎などを設けて,グルメな日々を送った村井弦斎ゆかりの地で,最近,市内のレストランが弦斎のレシピを再現する「弦斎まつり」なども行われている。
詳しくは,本書の解説者でもある黒岩比佐子著「『食道楽』の人 村井弦斎」に詳しい。
コメント
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はじめまして。私も今せっせと読んでおります。
「新刊案内」で『食道楽』を見つけた時には、小躍りして喜びました。古書店で見つけた新人物往来社版(抄録)を大事に読んでいたので・・・
来月の「後編」発売も楽しみです^^
なかなか読みでがありますね。私も以前から読みたいと思っていたので,今回の刊行はとても嬉しかったです。私自身は食べることはともかく,料理はまったくだめなので,宝の持ち腐れ感もあります。
私もとてもうれしかったです。阿川弘之さんがエッセイの中で勧めていて,大学の図書館で読んでとても欲しいと思っていたので。
こんなに昔から西洋料理が伝わっていたなんてびっくりします。
はじめまして。トラックバックさせて頂きました。
この小説が連載される前と後では、日本の食文化がずいぶん違ったんじゃないかと思います。今読んでも十分な影響力がありますよね。
弦斎まつり、行ってみたいです。
読書の秋でも『食道楽』
新年をいわう「胃吉」と「腸蔵」の挨拶から小説は始まる。こんなウィットに富んだ村井弦斎『食道楽』が、岩波文庫から復刻され話題になっている。明治期の新聞小説の第一人者村井弦…