1979年9月28日,NECのPC-8001が発売されたのを記念して,9月28日は「パソコンの日」。当時,私は大学生でライバル機MZ-80を使っていたから,パソコンの日というよりマイコンの日と呼んでほしいと思うのだが,マイコンピュータってデスクトップにあるあれね,と言われそうだな。
岩波文庫の新刊「続文楽の研究」(三宅周太郎)を読む。正編も同じだが,これを「文楽」など親しみがないから・・・といって読まないのはもったいない。本書は著者が聞き出した名人の修業時代の思い出話や芸へのこだわり,昨今の(といっても戦前の話だが)文楽界の事情を,研究者というよりジャーナリスト的な筆致で親しみやすく綴ったもので,実際の音がきこえてこないのをもどかしく感じるくらい,巧みにまとめられている。