鞄が欲しい(古山浩一)

鞄が欲しい―万年筆画家が描いた50のカバン遍歴 (エイ文庫)
古山 浩一
エイ出版社
売り上げランキング: 137801

今月のエイ文庫は,面白いものばかりで,どれから手を付けようか迷ったが,とりあえず「鞄が欲しい」から読みはじめることに。

著者はおなじみ,万年筆画伯の古山浩一氏。ホームページ「町工場二階空目薬煙突工房」にも鞄コレクションが紹介されており,本書はその文庫版といえる。

エルメス,ヴィトンといった海外ブランドはもとより,一澤帆布,吉田カバン,銀座タニザワといった日本の老舗,オリジナルデザインの手作り鞄まで,愛用の鞄をイラストで紹介。男性向きではあるが,鞄好きには楽しい本だ。私など,鞄の中身にはこだわりがあるものの,鞄自体は雨に強く,とにかくいっぱい詰め込めるという実用一本槍のナイロンバッグなので,こういうのを眺めていると,やっぱり鞄は革だよなぁと眼福ではあるものの財布の紐がゆるみそうで怖い。

とくに,一澤帆布については,その歴史を詳しく紹介しているので,ファンの方にはお薦め。