宣伝会議からの新刊。「Heart Line Book 2006 万年筆の本 ありがとうと,思っていないわけではない。ためているのだ。」というのが本当のタイトル。
有名無名を問わず,万年筆を使っている人たちが,それぞれの思いを自らの筆跡や写真とともに語っている。みんな万年筆を手にすると,誰かに宛てて何か書きたくなるのだ。これがボールペンだと,単なる試し書きしかやることがないのに。字の上手下手にかかわらず,万年筆で書かれた文字からは書き手の気持ちが伝わってくるような気がする。
私の場合,ボールペンで走り書きすると自分で見るのもいやな汚い文字になるのだが,万年筆だとそれなりに味のある字だなあ思えてしまう。単なる線ではなく,文章全体で一つの図として見ているのかもしれない。
万年筆の基礎知識紹介を兼ねた物語もなかなか楽しく,ステーショナリーファンにお薦め。