「戦争と平和」の新訳

戦争と平和〈1〉岩波文庫1月の新刊は,「戦争と平和(1)」(藤沼 貴による新訳),シエサ・デ・レオン「インカ帝国史」,ブレヒト「三文オペラ」(岩淵達治による新訳),レヴィナス「全体性と無限(下)」。
このうち,「戦争と平和」は昭和2年,岩波文庫創刊時に米川正夫訳(全7冊)として登場。昭和14年に旧第1巻を分割し全8冊に改版。戦後は昭和30年に改訳され正字新かなに。昭和59年には全4冊に合冊化されました。これらはいずれも米川訳。
岩波書店によると,『今回,新訳刊行に踏み切ったのは,若い世代の読者たちに,この傑作を一度は読み通してほしいという願いからです』とのこと。私は若い世代の読者ではありませんが,岩波文庫の「戦争と平和」には長年つきあってきたので,この際新たな気持ちで新訳にも取り組んでみたいと思います。
この作品,10代で寝る間も惜しんで一気に読んだ8分冊,20代で読んだ4分冊,そして今度は40代後半での新訳。自分にとっては,読書意欲が減退していないかどうかの試金石となりますな・・・。