芭蕉俳文集(上)

芭蕉俳文集〈上〉丸の内の伊東屋の前を通りかかったので,キール・ロワイヤルなる万年筆用のカクテルインクを購入。1050円也。その場でブレンドして色作りをするので,実験というか薬の処方というか,なかなか面白いのです。洗浄したクルトゥールに入れて実際書いてみると,ボルドーとどこが違うのか?といった色なのですが。
岩波文庫の新刊「芭蕉俳文集(上)」を読みました。本書は芭蕉の遺した俳文157篇を内容に即して分類して解説したもの。同じ句についても伝本により何種類かの詞書,序文があり,たとえば,「荒海や・・・」では5種の序文が載っていて,完成型に至る道筋が読み取れます。
注・解説が詳しいので,予備知識なしでも十分楽しむことができますが,芭蕉データベースも参考になります。