GWまっただ中ではありますが,カレンダー通りに地道に仕事をしております。通勤電車もさほど空いているという感じがせず,私のように3日以上休むと不安で仕方がないという困った人間ばかりじゃないでしょうが,みなさん結構仕事好きなんですなホントに。
岩波文庫の新刊「当世書生気質」(坪内逍遥)が改版されました。旧版は昭和12年刊行。とはいっても,ついこの間まで書店で見かけたので,あまり久々の改版という感じはしませんね。
別段,中身が変わったわけでも無し・・・と思い一瞬躊躇しましたが,帰りの電車で急ぎ再読したかったため購入。やはりこれは面白い,読み始めたら止まりません。文章もくだけていて調子がよく取っつきやすいし,食べ物屋や遊郭,芸者との恋愛沙汰,やたら英語を使いたがるところなど,明治期の学生風俗,時代の趣味が巧く描かれています。いまの学生さんの生活と比べられるようなものではありませんけれど,昔の人は何かにつけて大人でしたな。
当時の学生生活に興味のある人にはもちろん,その後の文学に大きな影響を与えた「我が国最初の小説」という意味でも,一読をお奨めします。