エイ文庫の新刊「大人の写真。子供の写真。 」を読む。
大人代表写真家・新倉万造と子供代表(将来はモデルになりたい)6歳児中田燦が,日本各地を旅して,同じものを写真に撮る。撮られた写真には,大人の視点と子供の視点がどんな風に表れているのか。
最初書店でパラパラと眺めたときには,ただ二人の写真が見開きで並べてあるだけで,ふ~んと棚に戻してしまったのだが,何となく気になって,じっくり読んでみることにした。
近所の町並み,動物,学校・・・写真に表れた大人の視点は見せる視点であり,子供の視点は見る視点である,といえるだろうか。とにかく,子供は自分が見たいものを大胆かつあっさりと撮る。物理的な視点の違いのおもしろさもあるが,一番は,被写体となる人物がカメラに向ける表情の違い。
大人に撮られるときの警戒心や緊張とは違い,「お嬢ちゃん,ちゃんと撮れてるかな」といったリラックスした,あるいはどうぞご自由にという自然な表情がよい。
写真に添えられているコピーライターのコメントもほのぼのとしていて,とても懐かしい気持ちになる。燦ちゃんは,そのコピーライターのお嬢さんだそう。
内容見本はここ。