インカ皇統記(1)(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)

インカ皇統記 (1)岩波文庫の新刊「インカ皇統記(1)」(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)を読む。
本書は,インカ帝国の王女と,征服者たるスペイン人との間に生まれた著者(アメリカ大陸最初の混血児の一人と呼ばれている)が,古老の話や各地の資料をもとに,インカ帝国成り立ちから崩壊までを記している。
他の歴史研究家の著作とは異なり,インカ帝国で生まれ育ち,母の関係でインカの内情に通じていた著者の手によるものだけに,資料として重要(この辺,著者も盛んにPRしている)。
第1の書と第2の書を収めた第1巻では,新世界の発見,インカ王の起源,インカの町や教育,王族,偶像崇拝,生贄や儀式,占星術や医術などついて述べる。
歴史常識に欠ける私の場合,大人の社会科のお勉強,といった感じになるが,読みやすい訳なので,完結までがんばってみたいと思う。