地味なカバーだが,岩波文庫の新刊「文法の原理(上)」(イエスペルセン)を読む。
『わたしの真剣な努力は,すべての言語の文法の根底にある大きな原理を正確に浮き彫りにし,もって堅実な心理学と穏健な論理学と言語史の確固たる事実に基く文法学に寄与することである』ということで,編集部では「易しいですよ」と宣伝しているようだが,半信半疑で読み始めてみる。
たしかに,多くの簡単な例文をもとに英文(がメイン)の構造とそこから導かれる意味を明らかにしていく過程が,自他共に認める英語ダメ人間でも,結構楽しく,わかった気にさせてくれる。
岩波文庫のイエスペルセンといえば,以前出た「言語」を思い浮かべますが・・・と書いていて確かめたら,「言語」が出たのは25年前。もうそんなに経ったのか・・・まあ,岩波文庫を時代の尺度にしているわけではないですが,色カバー付きの岩波文庫は「最近の本」という感じですな,いまだに。