最近はもっぱら電波時計を常用していて,あまり使っていない機械時計をオーバーホールに出した。思ったよりOH代金がかからなそうなので,またぞろ新しい時計が欲しくなる病を発病しそうで危ない。
岩波文庫「インカ皇統記(2)」(インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ)。本巻は,第3~第5の書を収めており,第3の書では太陽の神殿とそれにかかわる神官や儀式,第4の書では,処女たちの館,結婚と家庭,子育て,公娼,第5の書では土地をはじめとする財産について,など,インカの具体的な生活風習についての記述が多く,楽しく読めた。
ちなみに,訳者牛島信明氏は,昭和15年大阪生まれ。岩波文庫の読者にはドン・キホーテの訳でおなじみだが,スペイン文学,ラテンアメリカ文学の研究家で,東京外国語大学名誉教授。平成14年に亡くなっている。