7月の岩波文庫新刊が,そろそろ書店にならぶ時期ですな。
今月は,「鳴海仙吉」(伊藤 整),「アフリカ農場物語(上)」(オリーヴ・シュライナー),「戦争と平和(5)」(トルストイ),「文法の原理(下)」(イェスペルセン)の4点。重版再開は,「唐宋伝奇集(全2冊)」,「キプリング短篇集」,「音楽と音楽家」,「家族・私有財産・国家の起源」となっている。
ところで,岩波文庫版イェスペルセンの「言語」。上巻が1981年に出て以来,下巻は音沙汰なしだったが,『新しい訳者による下巻の訳稿が出来上がり準備を進めております。刊行の際には、ただいま品切れの上巻も復刊いたします。もうしばらくお待ちください』とのことで,いよいよ刊行間近。ただし,訳者の三宅鴻氏は2003年に逝去している。
岩波文庫の主な未刊本リストからは脱出ということになるらしい。