グレート・スモーカー 歴史を変えた愛煙家たち

グレート・スモーカー―歴史を変えた愛煙家たち大体,ベランダスモーカー(昔風に言えば蛍族)っていうのは格好悪いし,この時期寒くてやってられない。私など,風があったら匂いが飛んでしまう・・・と開き直って部屋の中でスパスパ(といってもウチではパイプがメイン)やっているが,煙はお香を通り越して,たき火状態。パイプタバコって,ニコチン摂取というより,子供の頃のたき火好きが高じた趣味ですな,絶対。
祥伝社新書「グレート・スモーカー 歴史を変えた愛煙家たち」を読む。
『生きた 喫った 愛した!』と題して,古今東西の有名人のタバコにまつわるエピソードを,紙巻,葉巻,煙管,パイプの各派に分けて紹介したもの。チャーチルやケネディ,カストロ,吉田茂などよく知られた愛煙家から,明治天皇,大正天皇,毛沢東,シュワルツェネッガーといった人々まで100名が登場。
「たばこほど無駄なものはない。無駄のように見えるものを,どこまで許容し得るか・・・それが文化だ」(池波正太郎),「酒とたばこ,どちらかよせと言われたら酒をよす」(小津安二郎)=私と同じだ,「本数を減らせと言うなら丈が長いたばこを作れ」(大正天皇)といった名言も。
これまで,いろいろな雑誌等でも取り上げられた話題ではあるが,うまく整理してあるので,あらためて読んでみるのも吉。まあ,嫌煙家に言わせれば中毒者の世迷い言になるのだろうが,喫煙者にとっては楽しく大きな味方を得た気分になる本。