今月は,ちくま学芸文庫から「ディラック現代物理学講義」,「植物一日一題」(牧野富太郎)が出ています。
『通勤電車のなかにピタゴラス,カフェにはアインシュタインがいたりしたら,面白いと思いませんか? ちくま学芸文庫はそんな発想から始まりました。・・・天才たちと対話するように,文庫で手軽に理系の古典・名著を読んでほしい』という謳い文句通り,これまでも,なかなか渋いタイトルをそろえてきている同文庫。すでに創刊15年をこえて,品切れも多いため,昨年9月から10月には,「ちくま学芸文庫 復刊投票2007」と銘打って,復刊希望書目を募り,その上位10点を復刊するなどしています。
文庫遺産というネーミングは大げさだと思っていたのですが,確かに他では手にしにくいものばかりですので,ぜひ1点でも現役で生き延びて欲しいところ。ちなみに3月にはランダウ=リフシッツも出るので,名ばかり物理出身の私としては,勉強してみようかなぁと若干前向きの姿勢を見せつつあります。